MOCA銀川のホームページに掲載されている松本さんの展覧会情報はこちらです。
カバーのスライドショーを更新しました。photographer Huang Yachenと photographer Liu Fengによる撮影です。
(オープニング写真のみ制作の秋吉和城さん)
MOCA銀川でのメイキングです。ドームの画像をクリックしてください。しばらく広告が流れた後に動画が始まります。
動画画面の右側の上から2番目は、同時開催の3つの展覧会についての動画です。またこれまでのMOCA銀川のアーカイブも見ることができるようです。撮影、編集は photographer Huang Yachenと photographer Liu Feng です。
先週末は300人を超える来場者があり、訪れる人は松本さんのサウンドオブジェの世界を驚きとともに堪能しているそうです。
ある少女は、30分ほど会場に座って音の世界を楽しんでいたとか、中国ではポピュラーなwechat で画像をアップしてくれているそうです。大きな反響を得て、これからも楽しみにしていると嬉しいニュースが届きました。
"Made in China 006:Sound Scenes Yinchuan"の初日風景です。
3月16日に、MOCA銀川では個展2つと1つのグループ展が同時オープンしまし
松本秋則 "Made in China 006: Sound Scenes Yinchuan ” そして Hsu Tang-Wei “Made in China 005”
グループ展 “Relaxation: The Secret Garden of Cartoon Fantasy ” です。
オープニングはとても盛況で様々なメディアが入り、インタビューも受けました。初日の様子やどのようなインタビュー内容だったのか、また、制作秘話などもおってレポートできたらと思っています。
MOCA銀川から、制作風景の動画が届きました!
水盤の設置をしています。
左上から順に、MOCAに隣接する宿泊施設、館内から見える建物の一部、アーティストビレッジの中庭です。
アーティストビレッジはアトリエも完備されたレジデンスと一般のホテル仕様にもなっているとのことでした。
下段は、今回地下空間でグループショーをする台湾のアーティストTang-Wei Hsu の作品。彼はニューヨークのFlinn Galleryで松本さんと同じ年に展覧会を開催していたそうで、ご縁を感じます。竹のドームの天井がとても美しくて、何回も撮ってしまいます。最後の写真は展示作品の一部で、サウンドオブジェと中国の剪紙です。
MOCA銀川から車で30分程度走ると銀川市の中心地です。ふだんはMOCAとレジデンスの往復ですが、市場やマーケットで食材などの買物は気分転換にもなって楽しいひと時でした。銀川は、地元ワインも美味しいです。
2015年、彫刻の森美術館で開催された時の様子です。MOCA銀川では、竹のドームやトンネルを通りながら様々なサウンドオブジェの自動演奏が響き、中国の工芸品、銀川周辺で採取した植物など銀川を連想させる影絵が現れます。3つのトンネルの先にはまた庭園が。制作も終盤にさしかかっています。
竹ドーム、トンネルのフレームも紙貼りも完成しました。これまでの設置の中で、これほどまでに美しく完成したことはないとのことです。すごい!ドームの中からシルエットとして映し出される中国の飾り物や、サウンドオブジェの設置も始まりました。
写真の中に赤い紙の繊細な切り絵がありますが、これらは松本さんが市内で購入した職人さんが作ったものです。
剪紙(せんし)といって、ハサミや彫刻刀による切り紙細工で中国の伝統工芸品。毎年特に春節の時期に縁起物として窓や玄関
、扉などに貼るそうです。古くは南北朝時代からあるそう。図案は意味や願いがこめられています。
トンネルを抜けるといくつかの水盤と竹林の庭が広がるSound Theaterへ。時間とともに変化する様々な音と影絵のシルエットの設置も進んでいます。展示室内には3tにも及ぶ黄砂が敷き詰められているので、マスクをして乾燥に気をつけながら作業しています。
今回は、竹のドームとトンネルの和紙を貼る制作を地元の芸術系大学の学生さんや一般のボランティアの方と協働で行っています。ひとり一般人で仕事を数日休んでまで参加されている方がいました。昨年のグループ展で松本さんの作品を見て、一番好きな作家なので参加できて本当にうれしいと話してくれました。バスを乗り継いで美術館に通っているそうで、そんなお話をお聞きしてこちらも本当に嬉しかったです。
他に日本語専攻をしている大学3年生の女性は、日本の作家ということでリーダーを自ら名乗り出てがんばってくれました。
こうしてボランティアの方々の松本さんをサポートしてくれる力もあって、北京から来てくれた設営チームと美術館メンバーと制作は順調に進んでいます。ただ湿度の高い日本から乾燥地帯の環境で長期作業するのに、体調管理も大切だなぁと実感!
学生、一般ボランティアの方々は、手際よく紙貼りをしてくれています。トンネルはゆるやかにカーブしながら室内を回遊できるように設置しているので、竹のしなり具合によって紙の貼り方にも工夫がいります。北京制作チームも竹組や竹林など着々と進めています。現地に着くまで、どのように進めていけるか体当たり的な思いもありましたが、北京制作チームの職人技は心強く、ドームは高所もあるので、気をつけながら作業をしています。
今回の展示は、竹のドームとそこから四方にのびるトンネルを歩きながらサウンドオブジェの自動演奏を楽しんでもらうことやスクリーン越しから聞こえる音楽と影絵の世界、水盤の世界、高くのびる竹の傘など、存分にサウンドスケープの庭園を楽しんでもらうように随所に工夫をしています。さらにここ銀川の文化や遺跡などを表す為に、名産の絹、和紙、竹、そして黄砂と遺跡を思わせる古いレンガなどを使用しています。
春節の終わった直後、私たちは2月23日に銀川に入り、翌日から制作が始まりました。
この写真は、北京から来てくれたプロのインストーラーチームと松本チームで竹ドームとトンネルを組んでいるところです。
MOCA銀川の展示室のひとつで、天井高のある50mプールが軽く入るような広さにこれまでの様々な松本作品が凝縮されたような空間が生まれる予定です。そのため作品設置の順序があり、セットアップされた作品を傷つけないように工程を考えています。
これは代表的な竹のドームとトンネルを歩きながらサウンド・オブジェを体感するための設置風景です。
今回は松本チームと北京から制作チーム・通訳が派遣されて、銀川の地元の芸術系の学生がボランティアとして一部の制作に関わってくれています。まさに日中共同作業!
この為に事前に丁寧なやりとりがあったおかげで、膨大な数量の竹、レンガ、紙などの素材の調達から搬入などスムーズに行われ、1日1日があっという間に過ぎています。春節も明け、みんなで力を合わせているという感じです。
MOCA銀川のホームページを視聴すると、ワークインプログレスで参加作家と地元ボランティアの協力のもと制作過程を公開していて、たとえば、松本さんが参加した「Very Sustainable」の動画。劇的なBGMもミステリアスな当地を連想させますが、スキルをもった学生ボランティアによる共同作業の記録も興味深いです。
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